構造医学の臨床理念

構造医学は、一臨床家として診療を始めた創始者の、「些細な違和感」と、ある「気付き」から始まりました。

それは、

医療者として教わったとおりに実践したのに、教わったこととは逆の結果になったり、長期的に見て良いとは、とても思えない状態になったりする・・・

最初は、己の理解や技術が足りないからだと考えた。

必死になって勉強し、研鑽を続ける内に、教わった医療は、その経緯が何か違うのではないかということに気付いた。

人を救うべき医療のあるべき姿はこれだけで良いのか・・・

というものです。

これが、1980年のことです。

 

そして、創始者の構造主義的視点で患者を観察し、物理学的視点と演繹法による病理探求を続け、構造医学の基幹部分が完成していったのです。

 

構造医学の基本である、重力の生命への影響に関する概念、生理冷却の概念とその重要性、生体潤滑の概念、生理歩行の概念とその重要性は、創始当時の医学の常識とは違っていましたが、構造医学においては何一つ変わることなく基本として今まで実践され、実績としてその効果が証明されてきました。

 

近年では、生命科学においては重力が生命に与える影響についての科学的成果が証明され、また、現代医学においては冷却の重要性、歩行の重要性が社会的に理解され、浸透しつつあることは、構造医学の立場から見ても喜ばしいことです。

 

構造医学は医道であり、他の医学分野と対立するものでも、競い合うものでもありません。

その理念は、医療の本来の目的であるはずの、人が人間らしく、活き活きと生命を全うすることを願い、黒子としてそのお手伝いをさせて頂くことであり、医療やその周辺の整備を通して環境負荷軽減等の社会貢献を行うことです。

その願いは、社会、人々が健やかになることで社会が平和になることです。

 

構造医学の物理療法は、黎明期には緻密な手技による整復が主たる手法でしたが、歴史を重ねる中で進化しており、近年では補助具の開発により、医療者の身心を削らずとも、患者に対してより安全に、より確実に、より的確な処置を行う手法が確立されています。

「どのような施術が行えるか」は個人のライセンスと理解度によって違いますが、今なお外科処置によらなければ治らないとされているような病や、治らないと言われる病であっても、非観血外科処置等により安全に平癒できる可能性があります。

そのような事例においては、診断から平癒に至る過程も今までの医療とは違った経緯をとる場合もあることが、多くの事例から観察されています。

ただし、平癒するためには、患者さんの自発的な生活改善も必須ですし、現代医療の恩恵を無闇に断ち切るような処置は厳に禁止しております。