組織案内
私たちの生活は、幾多の要素によって形作られています。医療や教育、経済、科学技術といった各要素は、生活を豊かにしましたが、しかし現在も大小様々な問題を抱えています。これらを統合し、構造体全体としてその本質を見極め、問題を解決するために、1995年構造医学研究財団は設立されました。
現在は、日本構造医学研究所及び付属臨床施設の他、日本構造医学会、地球環境問題医療者会議と連携して活動を行っています。
業務案内
構造医学は現代医学と伝統医学の間を埋めるものです。
また、その技術や方法論は、逼迫する医療財政や医療制度改革といった社会変化に対する問題解決の一手になると私たちは考えています。
創始者の吉田勧持は、社会に波及していく構造医学が創始時と変わることがないように、担い手の育成のためのセミナーや市民講座、大学への講義を行ってきました。その歩みは1982年まで遡り、任意団体「日本構造医学協会」が発足しました。現在では名称を「地球環境問題医療者会議」と改めましたが、発足時の理念や信念は変わることなく受け継がれています。
地球環境問題医療者会議は、医療と環境構造論を基に調査研究と応用を主題とし、教育活動を行っています。その中核となるセミナー(構造医学正規講座)は、創始者自身から構造医学を体系的に学ぶことが出来る唯一の門であり、開設から20余年、のべ18,000名もの受講者が、社会の流行や目先の経済則、うつろう評判に徒に拘泥することなく、医療人としての信念を身に着け、穏やかに一歩ずつ医療と社会に貢献しています。
当財団はこうした理念の一助となるよう、構医教育機構という部門を置き、セミナーが活発化し膨大する受講者に対応すべく事務部分を担っています。
構造医学研究財団では、構造医学を応用し、地球環境と医療に役立つ製品を上市しています。
構造医学の担い手となる臨床者が、「安全に」「継続的に」診療活動を続けられるよう、当財団では様々な製品開発を行っています。
例えば、構造医学の見地から開発された独自の処置具である体表外科シリーズは、患者だけでなく診療を行う診療者への負担を極めて低減し、安全で長期に渡る臨床生活を支えています。
また、医療制度改革による競争激化の中で、当財団の療養補助具は道具としての評価だけではなく、保険制度と連携しうるものでもあります。
構造医学の処置具は、解剖学・生理学等を習得し、構造医学を学んだ診療者のみが使用できるものであり、それ以外の方へのお取り扱いはできません。ご理解のほどお願い申し上げます。
抗生剤は感染症や外科医療の発展に貢献した半面、耐性菌の出現により、さらに強い効能を持つ抗生剤を開発するイタチごっこを強いられています。
その結果として、MRSAで話題となった院内感染や、保菌者の体内で生成された耐性菌が下水を通じて河川へ流れ、再び社会へ戻る環境流出リスク※3という、新たな問題を生み出しました。
構造医学ではこのようなイタチごっこから解放されるべく、電離性酸化水を開発しました。
一般的な菌体破壊像は溶解・脱水・凝固・融解・穿刺と分類されますが、電離性酸化水による菌体破壊像は前述とは異なる様相でした。日本構造医学研究所にて観察された短時間の爆裂性破壊事象※4は、一般的な菌体破壊像より力強い滅菌能力を保有しており、この研究成果を下敷きに、電離性酸化水の汎用装置を開発しました。これは菌体のみならず、CDVやFHVのようなエンベロープを有する非生物(ウイルス)にも感受性が確認されています。
先述の電離性酸化水は農業でも活躍します。カイワレ大根に端緒した腸管出血性大腸菌(O157)が社会問題になったとき、
植物の道管並びに師管に入り込んだ大腸菌O157を前述の酸化電離水により殺菌実験を行い、効果を確認しました。
その検証結果は熊本での公開シンポジウムにて発表され、日本構造医学研究所として参加しました。
また、電離性酸化水による減農薬(または無農薬)にて植物ウイルス病や害虫被害を防除することが確認されました。
また、2007年にロンドン条約によって焼酎粕の海洋投棄が原則禁止※6となったころ、日本中の焼酎メーカーが処理コストや処分方法で苦慮していました。 一方で、焼酎粕には有用物を多量に含んでいることが判っており、構造医学研究財団では腸内環境整備の目的から、食物繊維成分に着目し、酪酸菌と併せてファイバースティック酪酸菌という製品を開発し、上市しました。
※1 「整腸菌製剤:ビフィズス菌を抜き酪酸菌が首位に」,日経メディカル,2018.1.27
※2 Nurumi E:Use of Competitive Exclusion in Prevention of Salmonellae and Other Enteropathogenic Bacteria Infection in Putry : International Symposium on Salmonellae,New Orleans,1984
※3 諏訪 守:下水処理場における抗生物質体性大腸菌の実態と対策技術の評価,国立研究開発法人土木研究所先端材料資源環境センター,SATテクノロジーショーケース2017
※4 吉田 勧持:電離性酸化水(機能水)の殺菌効果について,季刊構造医学,第1巻第1号創刊号,pp12-17,1995
※5 「小松菜、ホウレンソウ栽培で新システム 土中加温 順調に生育」,東奥日報,2002.1.15
※6 林 国興:焼酎粕の飼料利用,日本暖地畜産学会報55(2),pp101-107,2012
組織名 | 構造医学研究財団 |
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所在地 |
〒862-0959 熊本県熊本市中央区白山2丁目4-25
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TEL |
代表:096-371-0730 構医教育機構:096-212-8288 |
FAX | 096-364-9910 |
設立 | 1995年 5月 26日 |
代表者 | 吉田 信持 |
事業内容 |
・医療機器や療具(療養補助具)の研究開発 ・医療環境問題に関連する出版物の企画 ・環境保全のための微生物工学の研究開発 及び微生物を利用した水・土壌処理ならびにエネルギーの研究開発 ・医療技術に関連する講習会の企画・開催 ・医療関連者の交流に関する催事の企画及び受託 ・生理的脳冷却と運動指導を中心とした医療活動 ・医療器具の販売 ・健康補助食品の商品化、販売方法等の企画・指導業務 ・国際医療情報の収集・提供 ・人文科学、芸術を主体とした地域コミュニティの形成事業 |