構造医学とガンダムとショッカー見習い

2020/01/28

2019年深秋。来年、構造医学は40周年を迎えますという主幹の言葉を聞いて、ガンダムと同級生じゃないかと大変驚いたことを今でも覚えています。
このブログを書くにあたって再度調べたところ、ガンダムは2019年、構造医学は2020年に40周年を迎えますので同年スタートではなかったのですが、ほぼガンダムと同世代というところになんだか親近感を覚えますね。

さて、ブログを書きましょうと言われたものの、私は下っ端の中のしたっぱ。ショッカーだったら先輩指導下で現場配置される戦闘員見習いどころか、どのタイミングで「イーッ!」と叫ぶのか、挙げる手の角度は何度なのかなどのお作法を学んでいる最中です。過去を追想しあんなことやこんなことがあったねと話を広げることは出来ませんので、最近財団内で話題となった写真をご紹介しようと思います。

上記は2016年4月に発生した熊本地震後に撮影された熊本城の石垣の一部です。
「奇跡の1本石垣」というタイトルで全国ニュースにも度々取り上げられていたので、見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
40周年のPRとして公式サイトの写真をお城に差し替えようかしらと作業していたところ、主幹よりこの石垣を取り上げてほしいとのオーダーがありました。
なるほどこれは何らかの意図があるんだなと思い、まず崩れた石垣と櫓を、次に親カテゴリである熊本城についてざっと調べてみたところ、なんと城域内全体の復旧完了には20年ほどかかるとのこと。40周年を掲げる構造医学の半分の期間だから、きっと数字に意味があるのだろうとしたり顔をしつつ、本質編のセミナー後にひとり熊本城まで行き、受付のお姉さんに変な顔をされてしまったのでした。

さて、古いデータにはなりますが経済産業省が2011年に出した中小企業白書(2011年版)によると起業10年後には約3割、20年後には約5割の企業が退出しています。最近起業した企業が、熊本城が復旧完了する頃には約半分になっているんだと思うとなんだか背筋の冷えるものがあります。
この数値を踏まえて構造医学の創立40年という数字を見ると、途方もなく長く遠大な道のりであったのだろうと思います。そしてそれは平坦ではなく、ぎりぎりのところを生き延びてきたのではないでしょうか。石垣1本で櫓を支える姿に主幹は我が身、そして構造医学が歩んだ道のりを見出されたのかもしれません。
この予想が正しいのかどうかは、ぜひ主幹や周囲の先生方にお尋ねになってみてください。きっとこのブログ(少なくともショッカー著)よりは充実した内容をお話ししてくださることでしょう。


2018年撮影 要塞のような熊本城

話は再び熊本城に戻り、熊本市が発表している復旧基本方針の一つに、“100年先の礎づくり”というものがあります。
文化財を修復する=後世に残していく、は基本の基本、最前提の事柄なのですが、目に見える場所だけ取り繕うのではなく、その先も見据えた修復というのは構造医学にも同じことが言えるのではないかしらと思います。
構造医学が100年先の医療の礎となるように、スタッフ一同邁進してまいりますので、皆さまにおかれましてはご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


2020年撮影 見慣れたお城の姿に戻りつつあります

ちなみに、熊本城は絶賛修復中なのですが、今年開設される特別見学通路によって天守閣や櫓などの観覧が可能になっています。
私は天守閣全体を足場が覆って、まるで要塞の体を成す姿が好きだったのですが、外観が復旧し覆いを外してみるとやはり無いほうがいいものだなあとしみじみ思います。一本石垣の櫓も構台が作られ、これはこれでロマンのある姿となっています。(1本足で櫓を支える姿はア・バオア・クーみたいだなと個人的には思っているのですが著作権の都合上、画像を掲載できませんので気になられた方はお調べください)
式典にいらっしゃった際はぜひ熊本城にも足をお運びくださいね。
文責:ガンダムはUC派のショッカー


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