構造医学の40周年とは

2020/03/03

構造医学は40周年!

広報部から「構造医学は40周年!」のキャッチコピーを使う周知が出てきて初めて、構造医学が40周年であることを知ったダメ社員です。こんにちは。

あれ、日本構造医学会の25周年はたくさん周知されていたけど、これあまり周知されてなかったよね、とポカーンとしていると構医研のウェブサイトを見せられ、1980年日本構造医学研究所設立と確かに書かれていました。
確かに書いてあるけど、主張しないのは奥ゆかしすぎて院長らしい。

周りを見渡せば広報部はせっせと周知活動の資料や企画を立てているし、支援課はメディカピローや座板に1枚からエコバッグを無料で付けるキャンペーンを開始している。(数に限りがあるらしいのでお早めに!)
教育機構事務局も構造医学とご縁があった皆様と絆を温めるべく色々と奔走しており、社員の中でも波に乗り遅れた感がある私としては、(ネタも浮かばないので)挽回すべく皆さんと一緒に「構造医学40周年」の意味を考えることにしました。

乗り遅れた方(居ないかも知れませんが)、私と一緒に今からでも追いかけましょう!

まず、40周年の起算について。
これは前述のとおり、日本構造医学研究所設立が1日目ということです。
確かに、いくら考えても形としなければいつから始まったかなど曖昧になってしまいますね。
考えてばかりで何もせず、先を越されては「今言おうとしてたのに」などと思っている私としては教訓になります。

では、構造医学が誕生したその時、そこに何があったのか。
セミナーに随伴して聞く限りでは、日々診察室の片隅で構造医学の理論を深めつつ、時々ご近所(?)の医療者と共に井戸端勉強会をやったり、医学生向けの井戸端講座をやったりしていたようです。
では、彼らは何を学びに来ていたのでしょうか。
私は、院長の「他とは少し違う」物の見方と考え方ではないかと思います。
設立当時が40年前だとすれば院長は20代半ばの若者ですから、華佗の生まれ変わりとかじゃない限り初めから万能な医療者ではないはずです。
しかし、院長は講座の中でも度々お話しされているように、戦後の激動の中で、不思議な縁により様々な分野のレジェンドから何らかの薫陶を受けているので、それらを混ぜ合わせたミックスジュースは専門性こそ高みだと思われていた時代(もうしばらくその傾向は続きそうですが)において、さぞ珍味であったことでしょう。

これがイノベーションの種だと思うのですが、出てくる時代が難しい時代であったことは否めません。
一方で、その時代でなければあり得なかった出会いにより生まれたという部分もありますが、権謀渦巻く時代であったがため大部分は各専門分野の権力者に吸い上げられ、一部の心ある方々に支えられたという偶然によって今も続いているのだと思います。
感謝、感謝。

さて少し脱線しましたが、そんなわけで構造医学の本体はやはり「物の捉え方と考え方」だと思うのです。
むしろ、構造医学について理解すればするほど、本物の医療は傷病の診断名と一つの処置が「How to」的に固定化されることなどあり得ないと感じます。

いや、難しい。
どれだけ勉強しても院長のようになれる気がしない。

そうですね。
だからこそ、現役であり続ける限り、毎年院長の話を聞きにいらっしゃる熟練の先生方が居られるのでしょう。
そして、その先生方が一緒に走り続けて下さることが院長を強くし、更なる活力を生み出す。
これが、構造医学が40年も続いてきた秘訣だと思います。

では、これから先は?

若い先生方が学びに来られることもまた院長に活力を与え、院長が次世代に何かをつなごうとするモチベーションになっていると思います。
もちろん、若い先生方が誰しも、すぐに院長の教えを吸収できるわけではありませんし、修めた気になっている、または修めたと豪語する人ほど、全くそんなことは無いのはどの世界でも同じですね。(私を含む。)
今は理解しきれなくても、十年後、二十年後に、先生方積み重ねた知識・経験のパズルが完成に近づいたとき、きっと最後の1ピースとして皆さんの力になると確信しています。
それはかつて、戦後の復興を担ってきた先生方が抱えた様々な苦悩に対し、吉田勧持という若者のもたらした「構造医学」という考え方が最後の1ピースとなって救いになった(と勝手に私は思っていますが)ように。

また、かつて伴走し、各々の目指す新天地に向けて疾走してきた先生方にとっても、構造医学の考え方はきっと、コンパスか地図か、あるいは数ある本の一冊であったかも知れませんが、ご縁があったことはきっと皆さまの人生に何かの意味をもたらしたのではないでしょうか。
先生方と過ごした日々もまた、院長に影響を与えた思い出です。
「故きを温ねて新しきを知る」という言葉もあります。
社員一同心待ちにしておりますので、記念式典の折にはどうぞお越しください。

構造医学はおかげさまで40周年、これからもどうぞよろしくお願い致します。
by迷子


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